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Treasure in the Heart 喜々立子

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Treasure in the Heart代表の喜々立子さんインタビュー

遺品整理カウンセリングと勉強部屋アドバイジングの仕事をしています

Treasure in the Heart代表の喜々立子さん

──自己紹介をお願いします。

私は喜々立子(きぎ りゅうこ)と申します。会社名はTreasure in the Heartと申しまして、日本語にすると心の宝ですね。

片付け系の仕事をしておりまして、80パーセントぐらいカウンセリングを重視しています。

その中でも二本柱がありまして、遺品整理カウンセリングと呼んでいるのは、空き家の中の物の処分についてのご相談です。

もう一つは、勉強のやる気スイッチが入る子供部屋の提案です。あとは何でも、その方に合った片付けをカスタマイズいたします。これが仕事です。

まずは基本3回お話を伺います。遺品整理の方もそうですし、勉強部屋の方も3段階で伺います。

子供部屋の方は1日で済むんですけど、まず保護者の方とお子さん並んでいただいて、それぞれからお話を聞かせていただきます。

でも両方いるので本音が聞けない場合もありますので、終わりましたら保護者の方だけに本音を聞いて、それが終わりましたらお子さんとだけお部屋で聞きます。そういうお話を聞くのを大事にしています。

カウンセリングで見えてくるものがある

──話を聞くことで見えてくるものってあるんですか。

すごくあります。例えば遺品整理の場合だと、まずどういうご家族なのか、今依頼されている方がどういう方で、元々の持ち主はどういう方なのか、どういう物が多くて、どういう経緯からどういう物を取り出したいのかが見えてきます。

またその取り出すものは多分ここらへんにあるんじゃないかということも、ある程度お話を伺わないと、何LDKのどこにあるか分からないとなかなか難しいんです。

持ち主の方の今までの生活していらした様子とか、どういった物を持っていらっしゃるとか、どういった物を大切にしていらしたとかいうことを伺います。

あとはご依頼者の方がどの程度その方に関わっていたのか、全く別に住んでほとんど会わなかったのか、1週間に1回行っていたのか、しょっちゅう交流があったのかということによっても違ってきます。

取り出したいものも、どういう物なのかというのはお話ししているうちに変わってくる場合もあると思うんですよね。例えばこれを取り出したいとおっしゃって、話を聞いているうちに「本当に必要なのか」となってきます。

取り出した後に売りたいという希望がある場合、「骨董品がもし出たら言ってください」とおっしゃるんだったら、私どもでは分からないので専門の方に対応していただくようお勧めします。

こちらで判断するわけにはいかないので、全てその方の判断を聞いておかないと、私が勝手に取り出すわけにはいかないし、ある程度探すものが決まっていないとできません。

迷っている方の決断のお手伝い

あとは、探すものを探してほしいというよりも、すごく迷う場合が多くあります。

捨てちゃいけないと植えつけられている部分もあるし、捨てるか捨てないかを自分で判断しづらい、一応ちゃんとしているものなのに捨てちゃっていいのかどうかとかいう場合に、「それは将来使いますか」とお聞きします。

例えば私が両親の物を片付ける時に、私達の子供(つまり両親にとって孫)は父母のことを知っています。遊びに行っていたし、会話もあったし、どういう人でどういう物を大切にしてどういう物を集めていたとか、知っているわけじゃないですか。

片付ける方が自分のお子様を考えると「うちの子供は両親と親しかったから、私の子供が捨てるなり何なり判断してくれるものだ」と考えがちです。

この間もそういう方がいらしたんですけど、「でもちょっと待ってください。お孫さんまで考えましょう」って私は言っているんです。

子供さんが「おじいちゃん・おばあちゃんが大事にしていた」と思って、もし捨てなければ、必ずそれは次に孫の代に行くわけじゃないですか。

でも孫はまだいない、うちも孫はいないし、その方も孫はいらっしゃらないんです。いないということはその方を、つまりひいおじいちゃん・ひいおばあちゃんを知らないわけじゃないですか。

会ったこともないひいおじいちゃんやひいおばあちゃんが大事にしていたものを、その人がとっておくかどうかを考えましょうとお話しします。

すると、もしかして捨てるかも知れない、と。じゃあもしかしたら自分達知っている人が捨てた方がいいんじゃないですか、と言うんです。

それでいいと思うか思わないか分からないですけど、そこまで考えていない方が多いので、そういう話も一応させていただいたりして、基準を決めていきます。

──捨てるかどうかって悩みますよね。

すごく悩みますよね。例えば欠けていたりすれば捨てられるんですけど、ちゃんとしていて6個揃っていたとかだと、やはり捨てにくいんです。

だからそれを例えばどなたかにあげるのであればそれはそれでいいし、売りたいとおっしゃるなら売る手段を考えてみましょうということを言っていますので、そのためにはやはりお話をしないと分からないんです。

両親の家の片付けで苦労したことがこの仕事のきっかけ

──お仕事を始めるきっかけは何でしたか。

両親の家を片付けてすごく大変だったからです。今、3年経つんです。母がホームに入った時点で、その前からダンボールとか積んであったし、まずいなと思っていました。今「親の家の片づけ」という本が出ているぐらいで、みなさん困っているんです。

例えば普通に暮らしている時にも娘とか息子が、これはまずいだろうと思うわけです。それで「お母さん、これ片付けない?」とか「お父さん、これ片付けた方がいいんじゃない?」とか言っても、なかなか言うことを聞かないんです。

子供にそういうことを言われるのが嫌というのもあるし、それを強引に捨てちゃうと夜にゴソゴソそれを取りに行ってまた戻して、みなさん色々ご苦労された体験があるんですけど、結果上手くいかないんです。

いらっしゃらなくなった時に、どうやって片づけるかとなった時、私も今お話ししたみたいに、捨てるか捨てないかすごく悩みましたし、なるべく後悔が無いように捨てたいとも思いました。

そういう時に相談する場所って意外とないんです。捨ててくださいと言えば捨ててくれる人はいますけど、相談だけする場所ってないんです。

私も困ったので、困って代わりにやってもらいたいという人もいるかも知れないし、話を聞いてほしいかも知れないと思ったので、始めました。

アイデアで起業するのが夢だった

──今までのお仕事を辞めて、これを仕事にしていこうという思いは、なかなか踏み切るのが大変ではありませんでしたか。

前の仕事はもともと計画的に辞めようと思っていたんです。10年前からアイデアで起業したかったので、起業の準備はしていましたね。

今まで、ずっとやりたいと思って他にもいろんなアイデアを考えていたんですけど、アイデアとしては面白かったんですけどお金が取れるようなアイデアがなかったんです。

だからまず片方は少しずつ辞めていって、生活のためには別の仕事をしていて、となっているところに、チャンスがあって、起業塾に行ったというのと、自分の両親の家を片付けたということが一緒になったんです。

起業塾の人に相談したら、どうにかなるんじゃないかと言われたので、それで思い切って起業しました。今、1年半になります。

自らのアイデアで起業して成功している人が羨ましかった

──10年前、なぜ起業したいと思ったのですか。

アイデアで起業して上手くいってらっしゃる方がすごく羨ましかったんです。

自分の考えで、他の人がやっていないことで仕事として成り立つということは、お客様にも喜んでいただけるということじゃないですか。それがすごくやってみたかったんです。

そういう方のインタビューを聞いたり読んだりした時に、大体最初は「こういうのは良いだろう」と思うということは、確かに需要はあるだろうということなんですね。

必ずみなさん最初は知られないですごく苦労したという話があって、でもやっぱり段々需要があったのですごくお客様が来るようになったというストーリーが好きで、私もやりたいと思ってました。

結構「これはいいんじゃないか」とか色々思いつくんです。そういうもので私が考えていたものを他の方がやってしまって仕事になっているというのもあるんです。

でもそれを人に言った時は、「そんなものを求めている人はいない」と言われたんです。「そんなこと手間ばかりかかってお金がそんなに取れないだろう」って言われて、あきらめたんです。

でもやっている人は本当に成功しているんです。だからそういうこともあって、是非人のやっていないことを、という思いがありました。

今までも色々考えたものがあって、まだ捨てていないアイデアもあるんです。ただお金を取るにはどうしたらいいか分からないから、そのままアイデアだけになっているものもあるんです。

それは起業家コンテストみたいなものに一次は受かっているので、アイデアとしては多分いいと思うんですけど、今後もうちょっとお金とかに余裕ができて人脈も増えたら、何とかなるかも知れないと心の中で思っているんです。

起業に対しては、お金の準備とかは全然できていなかったですね。

主婦パワーで支えてくれるメンバー、意見もどんどん言ってくれるのがいい

──起業して独立してみて良かったこと、辛かったことは何ですか。

起業したことで、自分のやりたかったことがとりあえず形になったということと、今までの人生で経験したことのない、いろんな情報が得られるということが嬉しいですね。

最近特に人脈が増えてきたので、すごくいろんな方からいろんなお話を伺うので、知識がすごく増えるのが面白いです。だから仕事にはつながってはいませんが結構楽しく毎日過ごせています。

あとはみなさんがいろんな方を紹介してくださるということも、すごく嬉しいです。

最初にやり始める時に1人ではできないので、友人に声をかけたんです。「お金を払えないから雇うことはできない、でもこういうメンバーとしてやりたい人がいたらやってくれないか」と言って、最初9人集まったんです。

お金は全然払っていないんですよ。でも毎月1回ミーティングして、この仕事をどういうふうにしようかと言っています。

ワークショップをやる時も手伝ってくれたり、「こういうのじゃだめじゃない?」とか、「ここをこういうふうにした方がいいんじゃない」とか意見を言ってくれたりしました。

それで今まで1年半、雇用関係もないまま、ずっとついてきてくれている人が7人ぐらいいます。そういうことも嬉しいです。

それも上手くいったら、こういうモデルもありますよというものにしたいなと思っているんです。

主婦なので特に仕事をしなくても困らないけど、何かやれたらやりたいなと思っている人に、そういう形で色々協力してもらって、みんなで意見を言い合って、自分も参加しているということが喜びになっている。

もしもそれが仕事として上手くいったらもっといいな、というふうに思って、ついてきてくれる人達が、雇用関係ができるようになれば、なおいいなと思っています。

主婦はエネルギーがありますからね。意見もどんどん言ってくれるんです。それが役に立っているので、ありがたいです。

辛いのはやはり注文が来ないことです。どうしたらいいのかとか、いつも考えていて、なんとか注文を取りたいなとは思っているんですけど、なかなかそれが実を結ばないところがちょっと残念ですね。

セミナーを開催したい!そのためにも仕事で成功を目指します

──お仕事としてはやはり単発が多いですか。

はい、リピーターとかはなかなか難しいと思うのですが、ただご紹介はいただけるんじゃないかと思っています。やらせていただいたら、こういう人がいるわよ、と言ってくださる方の引き込み力があると思っています。

1件目2件目3件目ぐらいに到達するところまでがすごく難しいですね。ご兄弟が沢山いて手分けしてできちゃうという方もいらっしゃると思いますので、私みたいに一人っ子というのを狙っているんです。

私の友達にもいらっしゃるんですけど、ご兄弟がいても遠くに離れていて、「あなたに任せる」と言われたりする場合もあります。そういう人は、私に頼むかどうかということも自分で決められるんです。

2人も3人もいると、1人は頼みたいけど、1人は何故そんな人にお金を払ってまで、となっちゃうとまた面倒なので、できれば裁量権があって、でも自分は忙しくてできない、という人がご依頼くだされば、お役にたてると思います。

セミナー開催が目標

──今後の目標はありますか。

どんどん仕事が口コミで広がって、皆さんに喜んでいただけてというのが目標なんです。

けど、そうなった時点で、今度はこういうことをやりましたということを伝えたいというか、こういう仕事があってみなさんに喜んでいただいてますというのを、セミナーなどで伝えたいです。

最終的に私はセミナーができるようになりたいんです。でもそのためにはいろんな経験も積まなきゃいけないし、実際の仕事として成功しなきゃいけないんです。

なぜ前の仕事を辞めてわざわざ起業したのかという点についてのストーリーが面白いはずなので、最終的にはそういう話もしたいんです。

普通に仕事をしていれば、別に辞めなくていいと思うんです。でも今までの人生の中で必ず私は、普通にやっていればそのままなのに、わざとそこを辞めてマイナスになるという人生なので、そういうこともストーリーとして面白いはずだと思うんです。

──何か事件があって壁にぶち当たらないとストーリーとしては面白くない、それを克服してハッピーエンドになるということですね。そういう意味で自己チャレンジというところですかね。

そうですね、最後のチャレンジだと思っています。なかなかこの先、どこまでできるか分からないし。他にも夢もあるんですけどね。でもそれはどうなるか分からないので、最後の大きなチャレンジです。

これが上手くいけば、その夢も実現できるだろうと思っています。

教育歴30年の経験や主婦で大学に通った経験も

──会社の規模とか売り上げがこの辺まで行ったらいいなとか、考えているものはありますか。

実はそれがわりと小さいんです。規模を大きくして管理できなくなるのは困るんです。

直接知らない人を使って仕事をするようになると面倒が多くなるので、望んでいません。人のお宅に上がる仕事なので、自分が信用できない人を雇うというのが、個人的にはあまり嬉しくないんです。

だから、みなさん起業なさる方って先ですごいことを考えてらっしゃる方が多いんですけど、私は、私と私のメンバーが普通に当たり前に日常生活が送れるぐらいの稼ぎがあればいいんです。

だから今年の売り上げの目標は月の売り上げが50万なんです。それって大したことないじゃないですか。それも自分たちが行ってやるから、4万5万の世界なので10本やったらいっぱいいっぱいになるんです。

それに加えてセミナーができるぐらいがまず目標で、あとは一人ひとりがある程度の収入を、「10万とかもらえたら嬉しいな」というような、それぐらいを目標にしています。

始めたのが遅いので、私は先が見えていますから、20年、30年先を考えていないんです。この仕事で毎日普通の生活が送れて、メンバーもパートと同じぐらいのお金を、好きなことをして稼げるようになったらいいなというぐらいの、本当に小さな目標です。

自分が手本になって、それを真似することで周りの人もそういう生活ができるようになって、自分はセミナーができるようになれば嬉しいなと思います。

自分の経験をセミナーで伝えたい

──セミナーは片付けをベースとしたセミナーですか。

今は、広告したいので、片付けをベースとしてセミナーをします。

勉強部屋の方は、実は教育歴が30年です。自営の他に非常勤としてですが、公立中学校、私立中高、塾、専門学校で教えていたことがあります。

いろんな教育場面を見ているというところが強みだと思っているので、教育に関しては、お題を与えられれば何でも喋れます。

例えば受験の勉強だけじゃない技とか、そういうのも結構語れるんです。だから子供部屋の方は何でも話せます。

主婦で仕事をしながら大学に通ったことがあるんです。そういう人は割と少ないと思うので、将来は自分がやってきたそうした経験とかも話せたらいいと思っています。

起業する勇気は私もなかった。まずはリスクを負わないところから

──起業したいと思っていてもできない方が多いと思うのですが、そういう方に向けてメッセージをお願いします。

私も起業するまで10年かかって、清水の舞台から飛び降りる勇気がないな、とすごく思いました。すごい方というのは借金してもすぐに起業できちゃうじゃないですか。私はそれができなかったんです。

家族には借金していますけど、借金を返さなきゃいけないという部分を背負いたくなかったので、借金せずに、どこまでできるかわからないですけど、今、始めました。

人によって、清水の舞台から飛び降りられない理由って違うと思うんです。できることをまず考えて、できることから一歩ずつやったらいいんじゃないかな、と思います。

始めても最初からすぐには上手くいかないと思うんです。逆にあまりうまくいってしまうと怖いと思うんです。マイナスの部分無しでドーンと行くと、どこかで何か壁にぶち当たりそうで怖いじゃないですか。

だから最初はすごく大変なことがあって、どうやったらいいのか考え、それを一歩ずつ勉強しながらやっていくところに起業の意味があるような気がします。

多分不安もあるし、心配もあるし、勇気もなかなかないでしょうけど、自分のできるところからやっちゃえばいいんじゃないかと思います。

私も最初は仕事を辞めないで、そういうリスクを背負わないやり方をやっていくうちに、やっぱりこれじゃダメと思ったんです。

仕事をしていると、やっていくうちに多分自分で今のままではだめだと気が付いたり、ここで頑張らなきゃいけないと思ったりしていくはずです。

なので、今できることからやっていって、最終的にはやっぱりこれをやりたかったんだと気づいて、そっちに集中するようになるんじゃないかと思います。

人との出会いとかによって、色々変わってくるんじゃないかな、と思います。人間って考え方はどんどん変わるので、それで本当に起業しようとずっと思っていれば、多分そっちの方向に行くんじゃないかと思います。

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