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AICI国際イメージコンサルタント 吉村ひかる
AICI国際イメージコンサルタントの吉村ひかる様インタビュー
その人の魅力を瞬時に伝えるイメージづくりのお手伝い
──自己紹介をお願いします。
株式会社ベストグレードの代表をしております、国際イメージコンサルタントの吉村ひかると申します。
大体皆さん知らない方が多いんですけど、ひと言でいうとその方の良さ、魅力、実力を瞬時に他人に分かるように見える化するお仕事ですね。
経営者になって4年ぐらい経ちますね。その前は百貨店に19年おりました。今は合併して三越伊勢丹ホールディングスになっていますけど、当時の三越に入って、婦人服を19年やっていました。
日本橋に入って、その後銀座店に行って、その間本部も長かったんですけど、ずっと婦人服で、店頭で販売していた時期も長かったですし、バイヤーで買い付けに入っていた時期、あるいはマーチャンダイジング、顧客管理ですね。
最後は管理職としてフロアを見ていたという状況です。
──今の仕事に至るきっかけはどんなことでしたか。
もともと、最後は自分で独立してやりたいと思っていたんです。ただ、いつとか何をというのは考えていなかったんです。
けど、主人が福岡に転勤することになって、家族で行くか単身で行くかとなった時に、子供2人が「転校は嫌だからお父さん勝手に行って」ということだったので、単身赴任になりました。
それで私と子供2人で残りましたが、家事育児をそれまで分担していたのにそれができなくなりました。百貨店なので朝早く夜遅いという生活を続けていたんですけど、やはり限界がありました。
もともと独立して自分のやりたいことをやろうと思っていたので、ここがタイミングかなと思って、思い切って独立しました。
今までやっていたことがイメージコンサルティングだった
──何をやるか決めていなかったとおっしゃってましたが、この仕事をするきっかけとか、何か出会いがあったのですか。
店頭で販売員さんと一緒に売っていた時、立場としてみなさんに色々教えるんです。
その時色々な情報や知識を販売員さんに伝えるんですけど、みんな同じ知識を持っていながら、お客様から声をかけられる販売員さんと声をかけられにくい販売員さんがいるというのが、見ていて分かったんです。
声をかけられる販売員さんを見ていると、自分の持っているものを立ち居振る舞いとかイメージとして、遺憾なく出しているんです。
ある時、隣にいた販売員さんではなくてちょっと離れた販売員さんまで商品を持って聞きに行くお客様の姿を見て「どうして隣にいる販売員じゃなくてあちらの販売員に聞きに行かれたのですか」とお聞きしたことがあったんです。
そしたら何の迷いもなく「だってあちらの販売員さんの方がプロっぽいし、情報を何でも教えてくれそうですので」と言うのを聞いて、同じ情報知識を持っていても、伝え方によって全然違うんだというのを知りました。
それから販売員さんたちに指導するようになったんですが、それが1つの仕事としてあるというのは、全然知らなかったんですよね。
独立するにあたって、イメージコンサルタントが職業だというのを知って、迷いなく入っていって今に至っています。
バンクーバーまで資格を取りに
──資格を取るのに何か準備はありましたか。
もともと百貨店の仕事をしていたのでベースはあって、それを活かしながら、あとはイメージコンサルティングに必要な勉強を沢山学ばせていただいて、最後にイメージコンサルタントの資格を持ちました。
国際イメージコンサルタントの資格は、海外に本部があって、私が取ろうと思った時はまだ日本で受けられませんでした。
今は日本で受けられるんですけど、当時はバンクーバーで試験があるというのを聞いたので、バンクーバーオリンピックの後ですが、バンクーバーまで行って試験を受けて、国際の資格も取って今に至ります。
──書類とかも英語で書かれて出したのですか。
そうですね。でも試験は日本語でした。
自分の見せ方を考えるお客様のお手伝い
──お客さんはどんな方が多いんですか。
婦人服をずっとやっていたので女性がメインかなと思っていたんですけど、お客様を見ていると半々ぐらいですね。
基本的にはお客様としては経営者の方が多いです。というのは、自分の見せ方をすごく考えている方たちなので、そういう方が多いです。
次に多いのは営業職ですね。保険の方とか、あとは不動産も多いですね。自分が商品になるので、見せ方次第で契約も変わってくるという方が中心ですね。
あとはポツポツといるのが就活の学生さんとか、婚活している方が、それに次いで多いですね。
──この仕事で嬉しかったことや楽しかったことは?
お礼を言われるのが一番嬉しいですね。
終わった時にお礼を言われるのはもちろんなんですけど、終わって数か月後とかに結果として何か出た時、例えば取れなかった契約が取れるようになったとか、何かプラスに転じた時にお礼をいただくのが、すごく嬉しいです。
婚活の方がいいお相手が見つかって結婚に至りましたとか、契約がなかなか取れなかったんですけど取れるようになったとか、昇級をしたかったのができたとか、プラスに転じたことでお礼を言われると嬉しいです。
お客もいないしお金もない?!背水の陣で起業しゼロからの出発
──逆に辛かったことや苦しかったことはありますか。
自分の中ではこの仕事が本当に好きで、もしかしたら辛いのかも知れないですけど、辛く感じないというのはあるんです。
ただ、起業する時に全くお客様ゼロの状態から始めたんです。
今は個人情報が大変なので、今までやっていた前職のところからお客様を持ってくることはできないし、全てゼロのところからお客様を作らなきゃいけない、それはすごくしんどかったですね。
あとは起業するにあたってお金がかかるじゃないですか。私は本当に何も考えていなくて、退職金を全てマンションのローンの返済に充てちゃったんです。だからまったくまっさらな状態で、何をどうしたらいいの、という状況でした。
普通は考えて残しておくんですけど、全てマンションのローンの返済に充てちゃったので、それは完済したのでそれはそれで良かったんですけど、お客様はいない、お金もないという状態で、そこはすごく苦労しましたね。
だからこれから起業するという方には、そこだけは気を付けてと言いたいです。お金をある程度蓄えてからじゃないと大変です。
──でもそれをされたというのは、どんな努力があったのですか。
お客様作りに至っては、知り合いの紹介をとにかく広げていって、結果を出せば次の紹介になるかなと思って、目の前のお客さんにとにかく満足していただけるように必死で一人一人やっていったというところですね。
お金に関しては、ないのに契約したり申し込んじゃったりするんです。例えばそれが数か月先の契約だったりすると、数か月後「〇円払わなきゃいけない」というデッドラインがあるので、そのために必死で自分でアイデアを作ってお金を作っていました。
それはもともとの仕事の中で、そこに行くまでにセミナーいくつやったらそこまで行くかなとか、コンサルティングをやったらそこに行くとか、計画を自分の中で具体化せざるを得ないですよね。
それで自分でお金を作って支払いに充てるとか、最初はその繰り返しでしたね。背水の陣でした。
今思えば、大変ではあったけれども、やればできるということですね。逆に今は、何とかなると思ってしまう楽観主義になって良くないと思うんですけどね。
貢献の気持ちで仕事を
──経営する上で心がけていることはありますか。
経営する上では数字的なものがすごく大事なんですよね。
ただあまり左脳が働かない人間なので、毎月収支がトントンでいけばいいやということだけはベースとなっていますが、あとは貢献というか奉仕というか、人のためになるのであれば何でもするという思いはあります。
それがお金になるのであればありがたいですけど、この世に生まれて、何か人のためにやらないと、というのは常にあります。それが自分がやっている仕事以外でも、そういう思いはありますね。
──経営理念やこれからの目標はありますか。
経営理念は、この間書で書いたものがあって、抽象的な言い方なんですけど「自由と笑顔への貢献」です。
世の中頑張っている人っていっぱいいますよね。いるけどそれが上手くサクセススパイラルとして回っていく方が少なかったりしますよね。
イメージコンサルタントというのはABCのプロであれ、と言われているんですけど、Aはappearance、外見ですね。Bはbehavior、態度や振る舞い、Cがcommunicationですね。このABCのプロであれと言われているんです。
それをお相手の方にお伝えすることによって、そのプラスのスパイラルが変わるきっかけになればということで、その方が自由にいろんなことが表現できて、やりたいことができるということに貢献したいと思っています。
この間、書家の方に書き方を教わって、書で、下手な字でしたけど書きましたね。
会社に貼ってはいないですが、出せば見えるところに置いてあります。貢献という言葉が大好きなので書きました。
──吉村さんから見てこんな経営者はすごいという方はいますか。
特に誰というのはないですけど、やはり貢献の姿勢を貫いている経営者はすごいと思います。いろんな経営者とお会いするんですけど、こうやったらこのぐらい儲かったとか、こうすると儲かるよってお話しする方ってすごくいるんです。
でも私が目指すのはそこじゃなくて、確かにお金は大事なんですけど、儲かったお金を世のため人のために貢献できている方ですよね。
海外なんかに行くとそれが基金になったり、寄付したりというのがすごく多いんですが、日本はまだまだだと思うんです。
だから会社として利益が出て、やっている内容もそうですけど、そこを次の人達にバトンタッチするような貢献の姿勢でお金の使い方ができたらすごいなと思うんです。
そこに行けるかどうかは分からないですけど、行けるように頑張らないといけないと思っています。
何とかなる!怖がらずに挑戦してほしい
──これから起業しようと思っている方へひと言お願いします。
迷わずにやりたいことを思い切りやってもらいたいです。
私もすごく迷っていて、前職の時「最後は自分のやりたいことを」とずっと思いながら19年いて、最後の辞める2,3年はずっと自分の中に「いつ独立しようかな」というのがあって悶々としていました。
会社の中でもこの年収を捨てるんですかとか言われて、そうよね、と思って悩みながら2年ぐらいいたんです。今思えばすっぱり気持ちを入れ替えて、移ってしまっても良かったんだなというのがあります。
さっきの話じゃないですけど、何とかなるんですよね。ラッキーだったのかも知れないですけど、強い信念さえあれば何とかなるんです。
自分はこれがやりたい、ここに行きたい、という信念さえあれば何でもどうにかなるんだなというのを、この4年間やってみてすごく感じるので、怖がらずに挑戦していただきたいと思います。
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